修了生メッセージ

中原 由美子さん 国際健康開発研究科 平成22年3月修了

2010_7卒業を待たず、2010年3月よりJICAケニア事務所に保健の企画調査員として赴任になりました。国際健康開発研究科に入学する前は、日本で看護師として働きながら、日本のNGOで17年間医療コーディネーターとして、ケニアのスラム開発から難民キャンプの緊急医療援助、遊牧民を対象とした保健医療活動と、幅広く行なってきました。しかし、実践や経験ばかりが先立ち、自分の中での学術的な裏付けがないまま行なってきた国際保健活動に徐々に疑問を抱くようになり、MPH取得のため本大学院に入学しました。MPHは国際保健分野においては、現在必要不可欠なパスポートではあるのですが、統計学から文化人類学まで幅広く学ばなければならず、本当に大変な分野です。しかし、だからこそ、どの現場でも対応できる能力が身につくのです。私の場合、インターン先はUNICEF KENYAでしたが、長期的にはNGOの経験、知識しかないため、現在の勤務先である未踏の地JICAは規模も対象者も今までとは異なり、その上、企画調査員は、ロジ、会計と国際保健分野以外のことでもオールマイティ-にこなさなければなりません。
しかし、長崎大学国際健康開発研究科で学んだこと、短期研修、長期インターンで経験させていただいたこと、同級生や教授陣とのネットワーク、家事と育児、学業を両立させてきた根性を武器として、いろんな困難な場面に直面しても応用できる国際保健に必要な人材に成長していけたらと思います。

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