修了生メッセージ

近 佳菜子

看護学部を卒業後、地方自治体に保健師として母子保健業務や感染症業務に従事しました。高校生の頃から国際協力に憧れを抱いていた私は、自己啓発休業を取得し、JICA海外協力隊としてネパールに2年間派遣されました。国の保健制度や政策があっても、それを享受できない村の女性たちの現実を目の当たりにしました。人々が適切に保健サービスを利用し健康的に暮らすにはどうすればよいのか、専門知識を身に着け、実践的な介入技術を体系的に学びたいと考え、本大学院への進学を決めました。 
本コースの魅力は3点あります。第一に、グローバルヘルスに関する理論と実践の両方を学べる点です。講義を通して基礎知識を深め、短期フィールド研修や長期海外研修で現場での実務経験を積むことができました。第二に、研究の一連のプロセスを経験できる点です。研究計画の立案から倫理審査の申請、現地でのデータ収集まで主体的に取り組み、様々な困難を乗り越えながら論文にしました。修了後には論文雑誌に投稿することができ、一連のプロセスを学べました。第三に、実務経験が豊富な先生方や多様な留学生と過ごす環境が非常に恵まれている点です。先生方は研究内容や修了後のキャリア形成について、とても親身に相談にのってくださいました。また、留学生をはじめ同期と互いに支え合いながら過ごした日々は、今も私の原動力です。
現在はJICAで、保健プロジェクトの形成やマネジメントに携わっています。大学院で得た知見や人脈を活かしながら、学び続ける姿勢を忘れずに取り組んでいきたいと考えています。

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