修了生メッセージ

Archive for ‘ 在学当時 ’

舛本 祥一さん 国際健康開発研究科2年

2012_6私は国内で5年間内科医として勤務した後、本研究科へ入学しました。医師の初期研修・後期研修を忙しく過ごした私にとって、この2年間は非常に贅沢な時間だと感じています。今は、自分の勉強したいことに時間を使え、様々な専門分野の先生から指導を受けることが出来る。何を得るかは自分次第だとは思いますが、今までの世界では出会うことのなかった新しい視点に出会え、毎日目を開かされることばかりです。また、本研究科の、現場を重視したカリキュラムは非常に魅力的です。私は途上国で働いた経験が無かったので、1年次の短期インターンシップで、バングラデシュの保健医療システムや開発の現状をつぶさに体感できたことが、非常に有意義なものでした。
2012年4月からは長期インターンシップでフィリピンに滞在する予定です。この2年次のプログラムは本研究科の売りでもありますが、私自身非常に楽しみにしており、今後の自分の人生に大きなインパクトを与えるのではないか、そして卒業後、この2年間の経験を何らかの形で社会に還元していければと思っています。

土屋 良美さん 国際健康開発研究科2年

2012_5こんにちは。ラオスの県保健局で長期インターンシップを開始してから1週間が経ちました。短い時間ですが、1年次に学んだことが生きていると実感する瞬間に遭遇しています。この研究科では幅広い分野の講義を少人数形式で受けられ、経験豊富な教授陣に気兼ねなく質問や相談が出来てしまうというなんとも贅沢な環境が用意されています。しかし私はこれまで保健医療に関しての経験がなく、また幅広い分野を同時に学ぶ本研究科の特色の中で、学んだことを自分の力へ変えていけているか、という不安もありました。しかし今、実際にラオスに来て、物事を見つめるときの視点、切り口が増えているということを実感しています。「あっ、これあの先生が行っていたことと関係あるんじゃないか。あっ、これあの資料に書いてあったぞ。
という気付きがあるからこそ、”今目の前で起こっていることを他の事象と比較して考えてみる”ということが出来ているように思います。もちろんその気付きから次に何を導き出すかは私にとってのチャレンジであり、只今修行真っ只中という感じでしょうか。長崎の先生方やインターン先も含めラオスの人々の温かさに触れる度に、現地の人に喜んでもらえるものを少しでも還元したいと思えてなりません。学生という贅沢な時間を最大限に生かして取り組みたいと思います。

天池なほみさん 国際健康開発研究科2年

2012_4基礎・基本があるからこそ物事の選択が出来、時には捨てる勇気をもて、自分の信念や新しい発想へと転換していくのではないでしょうか。これまでの看護師・青年海外協力隊での経験の中で、気づき・臨場感・共感等の完成で物事を語る機会が多かったのに対し、ここでは様々な分野から多面的で冷静な見る視点を養う機会となっています。本研究科の学術的で多彩な科目の基礎を贅沢に学びながら、これまで感じていた全てがつながっていく、躍動感にあふれる時間を過ごしています。
世界で自国の言葉で公衆衛生を学べるのは日本と南米のみだそうです。より深く理解し自分の力にしていけるという大きな利点の浦には、英語教育でないがゆえに起こる現場での壁もあるかもしれません。しかし本研究科には心強い教授陣との密なつながりとインターンシッププログラムがあり、これらは言葉の問題のみならず、机上での学習で得た専門知識を、実体験を通して自分の学びに変えていける素晴らしいチャンスです。1年次の学習やそのプロセスから学んだ一つ一つの知識を、今度は自分で選択・判断・活用し、現地で彼・彼女らの力を発揮できるよう共有していく番です。インターンシップでの様々なプロセスからの学び・経験を自分の地震・発信力につなげていきたいと思っています。

松本 航さん 国際健康開発研究科1年

2012_3まず最初に皆さんにお断りしておかねばなりませんが、この文章を書いているのが入学後2週間程度であり、私自身あまり理解できていないため、コース全体の内容について詳しくご紹介出来ないことをお許しください。
海外での活動経験がない私にとって、初めて知ることが多く、日々の宿題をこなすのが精一杯で、授業についていくことが大変ではあるものの、非常に新鮮な気持ちで日々授業に挑んでいます。また同級生はそれぞれ様々な経歴を持っており、彼ら彼女らの話を聞き、物事に真剣に取り組む姿勢を見ることだけでも、大変刺激になります。
2年間の間に授業を受けるだけでなく、長期インターンシップを行い、課題研究を行い、と目一杯詰め込まれているスケジュールですが、まなぶにはとても良い環境であり、とても良い経験が得られそうと期待に胸ふくらませている現在の私であります。

新野 真理子さん 国際健康開発研究科1年

2012_2私は以前から海外で働いてみたいという希望がありました。看護師として6年間病院で経験を積んだ後、ラオス国に青年海外協力隊、看護師としてボランティア活動に参加しました。日本に帰国後、看護の大学院に進学するかも迷いました。しかしラオスでの経験から健康問題は社会的、経済的、文化的な様々な要因が絡みながら起こっている事を知りました。それを振り返り、私は健康に問題を抱える方が多くいるところで人の健康を支える保健システムづくりの事や地域全体の健康レベルを向上させる為に必要なことを改めて学びたいと考えるようになりました。長崎大学は高い専門知識と幅広い経験を持った教授陣がおられ、かつ大学内にはとどまらず多方面から国際の分野で活躍されている先生方がこられて教鞭をとられるということで、学びを深め再度国際保健の分野で仕事をしていくのであれば、非常に恵まれた環境であると思い受験しました。そして今、入学してみると、同じような志を持った仲間に出会うことができ、非常に良い刺激になっています。出会えた先生方、先輩、クラスメイトに感謝しこの2年間で精一杯学んでいこうと思っています。

後藤 久美子さん 国際健康開発研究科1年

2012_1私は、青年海外協力隊として2年間ガーナでエイズ対策として活動していました。帰国後は、九州海外協力協会に所属し、開発教育支援事業をしておりました。その中で、自分の2年間の協力隊での活動を振り返り、もう一度国際保健の分やで活動したいと思うようになり進学を決めました。もともと医療のバックグランドを持っていない私ですが、熱帯医学や疫学、医療文化人類学など私にとって新しい世界ばかりです。これまで見てきた開発途上国での保健問題を多角的な面から考える場となっています。また、相談には何時間でも付き合ってくれる熱い熱い先生方、またそれぞれに違う分野をもったクラスメートとともに学生生活を送れることに感謝感謝の日々です。2年目からは、実際に開発途上国での長期インターンシップと研究が入ってきます。アフリカで再び活動していきたいと思っていますので、1年目の学校生活から多くのものを得、実践へ役立てるよう頑張っていきたいと思います。

鶴岡 美幸さん 平成23年3月修了

2011_3”オールスター教授陣!”これが研究科の一番の特徴です。非常に贅沢な講義に参加出来ます。学びの手法と言うものは、ひとそれぞれの好みや得意な方法があるのでしょうが、魅力的な講義での学びは強烈な印象となります。研究科のもう一つの特徴は、とても欲張りなカリキュラムという点です。座学で学んだ後、長期インターンシップでは実務経験を積みながら研究も行います。頑張るもよし、自分の経験やペースに合わせて取捨選択するもよし。また、互いに似ているようでいて各々の個性がひじょうに強い学生との出会いも貴重な財産です。
国際保健という分野において、自らをどの立場に置きどのような活動をしようか?というテーマに正解はありません。正解のない問いに自分なりの答えを見出すためには、豊富な知識と経験を要します。このテーマに真摯に取り組む覚悟を決められた。私にとってはそんな二年間でした。

豊島 さやかさん 国際健康開発研究科2年

2011_7ウクライナはキエフから、豊島さやかです。チェルノブイリ原子力発電所事故後の調査として、キエフにある放射線医学研究所でインターンシップと研究をしています。かねてより放射線災害はテロも含めて必ず起こるからそのために専門家になって山下先生の片腕とまではいかなくてもリンパ球の一つくらいにはなりたいと思っていたら、あまりにも早くそれは日本で起こってしまいました。このセンターではチェルノブイリ事故で被害を受けた人々やその子供たちの健康問題を長期検診によってコホート調査をしています。25年たって健康問題は現代病も含むようになり、一層複雑化しています。しかしこうして放射線災害治療に特化した施設はこれから日本のみならず世界中で必要になるので、本当に良い経験と学びをしています。つたないロシア語で奮闘しつつ、公衆衛生は決して貧困や感染症の為だけにあるのではないという見地からキエフと福島を見つめながらここにいます。

高橋 理慧さん 国際健康開発研究科2年

2011_6私は大学を卒業してすぐにこの研究科に来たので、いわゆる「新卒」と言われる部類になります。海外のMPHコースでは普通、何年かの勤務経験が必須となり、いわゆる新卒は門前払いされることも少なくありません。国際協力の分野でキャリアアップしていく覚悟をした上で私がよく考えたのは、「資格が先か、経験が先か」ということです。結論として、まずは資格を優先することにしました。何も知らないけど一緒にやりましょうと現場に入っていくのではなく、少なからずこれなら貢献できますというものを持つことが、そこに住む人々と仕事をするうえで最低限の礼儀ではないかと思ってからです。そして今、その決断をして正解だったと思っています。具体的にこの研究科で学んだ、疫学・統計、研究の仕方、PCM(プロジェクトサイクルマネージメント)はプロジェクトを運営していく上で欠かせない技術であり考え方で、これらを軸に実践で役立つ人間に成長したいです。また、今こうしてWPRO(WHO西太平洋地域事務所)で素晴らしい経験をさせていただいていることは、この研究科に拾っていただかなければ実現できなかったことなので、本当に感謝の毎日です。
写真:カンボジアとタイの国境にある拘留所のプログラムサイトにて。移民を対象にした結核のプロジェクトが10月から開始される。

図司 令子さん 国際健康開発研究科2年

2011_5RIT/JATA Philippines, Inc.というフィリピンの都市貧困地域で結核対策プロジェクトを実施しているNGOで長期インターンシップを行っています。
青年海外協力隊で青少年向けの健康教育を行ってはいましたが、保健医療を専門とする団体で活動させていただくのは今回が初めてになります。
どのような人たちが、どのような思いで、どのように保健プロジェクトに携わっているのか。プロジェクトの一員となって現場から直接学べる機会を得られたのは、非医療従事者の私にとっては非常にありがたいことです。活動計画の確認やモニタリングといった活動で直面する出来事が1年次に必死になって覚えた国際保健・マネジメントの知識とリンクしていく瞬間を感じながら、インターン生活を送らせていただいています。長崎と開発途上国という2つの場所で、本研究科教職員・インターン先のスタッフの方々に支えていただきながら学ぶ国際保健分野でのキャリア形成の土台となる貴重な時間になるのではないかと思います。
写真:インターン先スタッフ、パートナー団体スタッフと会議に参加

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