修了生メッセージ

2010

吉岡 浩太 さん 国際健康開発研究科 平成22年3月修了

2010_9ピザ屋でメニューをみると、マルゲリータ、ハワイアーノ、色々なピザがずらり。どれもおいしそうなので、色んな味を尐しずつ…
長崎大学の国際健康開発研究科は、まさにこの「ミックスピザ」である。熱帯医学、母子保健学、事業マネジメント、文化人類学、経済学…。色々味わえて嬉しいが、腹に入れるのは、それぞれをかじったくらいが丁度いい。
あれ、かじってみたはいいけれど、かじっただけのカケラをどうしよう。
この研究科で大変なのは、学問のカケラを組み合わせて、自分でひとつの俯瞰図をつくることだ。そのためには「この学問は何ができて、何ができないのか」と自問し、それぞれの「領域」を見極めておくことが大切だ。とくに「何ができないのか」は大学の先生はなかなか教えてくれない。
ミックスピザを頼んで、マルゲリータとハワイアーノがごちゃまぜだったら気持ち悪い。生地は同じでも、具はしっかり分けておこう。食べたい時に、食べたい味が楽しめるように。

宮本 奈穂子さん 国際健康開発研究科 平成22年3月修了

2010_8私は青年海外協力隊としてフィジーの養護学校で活動中に、障害の有無にかかわらず、現地の人々が抱く健康に暮らすことへの切実なニーズを目の当たりにしました。それにどうにか対応したい、と考えたことが本研究科に入学したきっかけです。
医療のバックグラウンドをもつ同期が多い中で、この分野で自分に何ができるのだろうかと悩み、医学系の授業では頭の中が??だらけになり、多難な一年次でした。
二年次には、長崎大学海外教育研究フィジー拠点/JICA大洋州地域予防接種事業強化プロジェクトでインターンとして、実務研修と「フィジーにおける乳児の予防接種受診に影響する要因」について調査・研究を行いました。国際協力の現場に8ヶ月間身を置き、その良い点も改善すべき点も、そして自分の無力さなど、様々な現実を肌で感じる貴重な経験となりました。
現在はNPO職員として、中央アジア・タジキスタンに駐在し、障害者支援や保健医療の分野での案件形成、プロジェクト運営等を行っています。本研究科の先生方、事務職員の方々の支えの中、たくましくてユニークな同期と過ごした怒涛のような日々を胸に、新しい世界でしっかり就業したいと思います。

中原 由美子さん 国際健康開発研究科 平成22年3月修了

2010_7卒業を待たず、2010年3月よりJICAケニア事務所に保健の企画調査員として赴任になりました。国際健康開発研究科に入学する前は、日本で看護師として働きながら、日本のNGOで17年間医療コーディネーターとして、ケニアのスラム開発から難民キャンプの緊急医療援助、遊牧民を対象とした保健医療活動と、幅広く行なってきました。しかし、実践や経験ばかりが先立ち、自分の中での学術的な裏付けがないまま行なってきた国際保健活動に徐々に疑問を抱くようになり、MPH取得のため本大学院に入学しました。MPHは国際保健分野においては、現在必要不可欠なパスポートではあるのですが、統計学から文化人類学まで幅広く学ばなければならず、本当に大変な分野です。しかし、だからこそ、どの現場でも対応できる能力が身につくのです。私の場合、インターン先はUNICEF KENYAでしたが、長期的にはNGOの経験、知識しかないため、現在の勤務先である未踏の地JICAは規模も対象者も今までとは異なり、その上、企画調査員は、ロジ、会計と国際保健分野以外のことでもオールマイティ-にこなさなければなりません。
しかし、長崎大学国際健康開発研究科で学んだこと、短期研修、長期インターンで経験させていただいたこと、同級生や教授陣とのネットワーク、家事と育児、学業を両立させてきた根性を武器として、いろんな困難な場面に直面しても応用できる国際保健に必要な人材に成長していけたらと思います。

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