修了生メッセージ

国際健康開発コース

大石 博子さん 平成21年3月修了 (JICA 助産能力強化を通じた母子保健改善プロジェクト・カンボジア)

2014_3再び国際協力に携わりたいと考えたのは、青年海外協力隊を終え既に7年、社会人入学した大学を卒業した時でした。国際保健の現場で活動するためには、助産師としての経験のほかに公衆衛生が必須と考え、MPH
を取得できるこの研究科に進学し、修了後はご縁があり、現在二つめのJICAプロジェクトに専門家として赴任しています。保健と一言に言っても、広い視野がなければ目の前の現象を多角的にとらえることはできま
せん。またコミュニケーション能力も然り、語学はもちろんのこと人との関係づくりは、この仕事においても重要な点です。今までの学びと経験を統合し、実践でどのように活すかを学んだのが研究科の2 年でした。知識も経験も豊富な教授陣、多種多様な光る個性を持つ同期たち、インターンやリサーチでの多くの方々との出会いや支援を通し学んだことは、今の大きな糧です。現在はトレーナーの育成をしていますが、この一年間にグングン成長している彼らを見ていると、もっと多くのことを伝えたいと私自身も奮起させられます。まだまだ未熟なことが多く、青木前研究科長の教えの通り、日々勉強を積む必要があり、現地の方や他の専門家の方々から様々なことを学ぶ毎日です。

松末 昌士さん 国際健康開発研究科2年

2014_2私が国際保健に携るようになったきっかけは、青年海外協力隊で看護師隊員として参加したことにあります。活動を通して国際協力の魅力に惹かれた一方、日本で培ってきた知識・技術とはまた違ったものが現場で
は必要とされ、多くの苦い経験を味わったことが、本コース進学を決めた理由です。
1年次は、海外の様々なところで活躍されている先生方からご指導をいただき、国際保健に関係する幅広い分野の基礎を学ぶ機会に恵まれました。自分に不足していたものが何であったか、国際分野で活動するにあたって求められている知識・技能がどのようなものであるかなど、自分が全く見えていなかった世界に触れることができ、充実した1年をおくる
ことができました。
今年度は、国際NGOのPlan International Kenyaでの長期インターンシップを行います。様々な国の人達と活動を共にしながら、座学で学んできた知識を実践の場で活用できる技術へ移行できるよう、8か月間頑張ってきます。

井上 由美子さん 国際健康開発研究科2年

2014_1 1年次は毎日の授業や研究プロポーザルの作成に加えて、短期フィールド研修でバングラデシュ、キャンパスアジアの短期プログラムでフィリピン、教官の研究補助のためカンボジアと多くの国を訪れました。各国で
は既に国際保健分野で活躍されている本研究科卒業の先輩方ともお会いすることができ、大変頼もしく感じると同時に長崎大学のネットワークの広さを改めて認識しました。いつでも熱心に指導してくださる先生方、そ
して共に刺激し合える仲間こそがこの研究科の最大の魅力だと思います。また長崎での1年間は途上国だけでなくGlobal Healthの枠組みで国民皆保険や世界一の平均寿命、少子高齢化などの特徴を持つ日本のHealthにつ
いても考える機会となり、日本で公衆衛生を学ぶ意図や国際保健に従事する日本人の役割を強く意識するようになりました。
現在は、昨夏に訪れたバングラデシュで長期インターンシップを開始したところです。農村部と都市スラムの母子保健事業に携わりながら、課題研究にも取り組む予定です。イスラム社会という慣れない環境に戸惑うこともありますが、困難こそ今後の自分の力になると信じて現地で得た経験とそれに基づく思考プロセスを大切にしながら1日1日を過ごしていきたいと思っています。

畠山 征さん 国際健康開発研究科2年

2013_7バングラデシュ、ケニア、カンボジア。1年次の研修で3か国に行きました。各国の保健医療課題を検討する時に政治や経済文化といった様々な視点を通じて、考えようとしている自分に気づき、研究科での勉強が大変有意義であることを改めて認識するとともに、勉強に対する意欲がさらにかきたてられました。
これまで私は小児医療に従事してきましたが、国際保健医療に携わりたいと考えてもいました。しかしこの分野は、読み機器しても現場を想像することが難しく、知りたいけど一歩を踏み出せずにいました。そこに、国際保健を現場志向で学べる本研究科の存在を知り、「これだ」と思い、今に至っています。
2年目はケニアで長期インターンシップを行う予定です。これまでに勉強してきた基礎となる知識を、実践でどのように用い、活かしていくかが問われるところだと思います。多くの課題に直面するのでしょうが、研究科には経験豊富な教員陣や共に勉強してきた仲間がいるので、今は目の前のことを学び、楽しんでいます。

木村 有希さん 国際健康開発研究科1年

2013_6私は青年海外協力隊・薬剤師隊員としてウガンダで活動した経験をきっかけに本研究科への入学を決意しました。ウガンダから帰国後の職を辞しての大学院進学に当時は迷いもありましたが、1年次を終えた今、1年前の決断は正しかったと確信しています。
国際保健は基礎理論だけでなく、現場状況の分析力、プログラムを実施するマネジメント力が大切であるということを1年間の講義やフィールド研修を通じて学ぶということができました。本研究科は、日本国内外の国際保健・熱帯医学分野の著名な先生方の講義はもちろんのこと、開発途上国での課題研究、短期フィールド研修・長期インターンシップなど実践を重視していることが特徴であり、国際保健専門家への第一歩として充実したカリキュラムが用意されています。長崎大学の熱帯医学の長い歴史ゆえに人材や情報が集まる環境の中で、2年間学業に専念できるということは非常に贅沢なことだと思います。
私は2年次には、ウガンダで国際保健NGOの必須医療薬品普及プログラムにおける長期インターンシップと医薬品のアクセスに関する課題研究に取り組みます。1年次に学んだ理論を基に、しっかりと現場力を身に付けて行きたいと考えています。

井上 恭子さん 国際健康開発研究科2年

2013_5私は、民間企業勤務後に本学に入学したいわゆる非医療系のバックグラウンドなので、入学当初は多様なコースの科目についていけるかどうか心配でした。しかし、1年目は学長を始めとした長崎大学内の様々な学部・学科の教授陣、国際保健や公衆衛生、国際開発に現在進行形で携わっておられる国内外からの講師人の授業が目白押し。どの内容もききのがしてはもったいないと必死に授業に取り組んだ1年でした。このコースの特徴である、「専門性の高い実践能力を備えた人材の養成に向けた実践的な知識」と、様々な人脈を広げることができつつあることを実感しています。また、現在も世界中で活躍しておられる卒業生の先輩方との密なネットワークは、研究やインターン先の相談を気軽にやり取りしてくださったり、励ましていただいたりと大変心強いつながりです。でも、こうした恵まれた環境をどう生かすかは自分次第。少人数編成の授業では、1人1人の授業への取り組みがクラス全体に影響します。コースの多様性は各自の研究を各々がデザインし模索し続ける過程が続き、論理的思考かつ即時的な事務処理能力を鍛える必要性を実感していますが、この経験はどれも無駄ではないと確信しています。
4月からいよいよ長期インターンシップでケニアへ向かう予定です。私がこのコースで一番に魅力を感じたこの2年次のインターンシップで、これまで学んだ専門知識を実践的に生かし、自分がデザインした研究を自分でマネージメントして現地の人々と取り組める機会。楽しみであると同時に1人で開拓し、実践していく責任への不安感も混じり合いますが、帰国した時の自分の成長を信じて、やってみない公開よりもやってみた達成感を多く得られる機会にしたいと思います。

波多野 愛子さん 国際健康開発研究科1年

2013_4私は青年海外協力隊のエイズ対策員として中央アフリカのガボンで2年間活動していました。配属先がHIV/AIDSの治療センターだったのですが、そこで出会ったたくさんの感染者の方、とりわけ妊婦の方たちが、感染を知ったあと、人によっては困難がありながらも、前向きに生きていく姿に励まされ、多くの勇気をもらうと同時に、再び国際保健の分野に携わりたいと思うようになりました。私が関わったHIV/AIDSを含め、国際保健問題の解決には、熱帯医学、母子保健の視点も欠かせないと感じ、それらを体系的に学べる長崎大学への進学を決めました。医療系のバックグラウンドがない私ですが、毎日の授業はとても新鮮で、講義の上手な先生方のおかげで、大変ながらも楽しく学んでいます。まだ入学して間もないですが、年齢、経験、バックグラウンドの全く異なるやる気に満ち溢れた仲間に囲まれ、また、少人数の学生に対して、現場の第一線で活躍されている先生方がたくさんおり、恵まれていると感じます。自分が求めれば、それに応えてくれる環境が十分すぎるほど整っているな、というのが印象です。このような学びの機会があることに感謝を忘れず、2年間多くのことを吸収していきたいと思います。

中屋 朝子さん 国際健康開発研究科1年

2013_2私は国際保健、貧困者支援に関心があり、当研究科で学ぶことを志願しました。日本での手術看護師経験の他に、海外での国際協力の経験がない私にとって、毎日の講義は魅力的でありつつも、未知の世界であり、想像を膨らませながら先生方のお話をきいています。私以外の多くのクラスメートは海外経験が豊富であり、彼らの経験談を聞くのもとても有意義で楽しいひとときです。また、クラスメートは職種も異なり、それぞれ異なる分野に関心を持っているので、そんな仲間とこれから自分がどんな研究を行っていきたいかを話し合うこともこの研究科に来たからこそ体験できることだと、感謝しています。
また、短期フィールド研修、長期インターンシップの他に、休暇を利用した短期留学などへの参加の積極的な支援や、24時間アクセス可能なCALLシステムなど、学習するには大変、恵まれた環境です。
これからの2年間、再び学ぶことのできるチャンスを十分に生かし、実践で通用する知識と技術と語学を身に着けたいと思います。

菅本 鉄広さん 国際健康開発研究科1年

2013_2臨床検査技師として日本の病院検査室で5年ほど働いた後、青年海外協力隊に参加しました。帰国後、結核予防会に就職しパキスタン、カンボジア、ケニアで結核菌検査に関わる技術協力に携わってきました。しかし、振り返ってみると、多岐にわたる実践的な経験を検証し評価できる基本的な理論や知識に欠けていることに気づきました。さらに、現場で求められていることは検査技術そのものだけでなく、国方針の立案、事業計画の策定や人材育成など、幅広い視野で俯瞰的にマネージメントできる能力であると教えられました。ゆえに『もっと学びたい』という気持ちが本研究科を志望した動機になります。これから始まる二年間の学業は決して容易なものではなく、むしろ困難な日々が待ち受けていることでしょう。専門性の高い教授陣が集う長崎大学のユニークな本研究科で、クラスメイトと切磋琢磨しながら目標に向かって頑張っていきたいと思います。

小野 真代さん 平成24年3月修了

2012_8二年間の修士課程で最も有益であったことの一つに、文化・医療人類学的視点を得たことがあります。入学前に途上国で活動を行った際に、それまでに自分が培ってきた価値観を現地の人々に押し付けてしまい、物事が思い通りに進まないことに苛立ちを感じた経験がありました。世界中には多種多様な文化が存在し、それは時代と共に移り変わるものです。現地の人々の文化、生活、習慣に見合った活動でないと、受け入れられないどころか現状を悪化させてしまうこともあります。二年次にケニアで母子保健に関するプロジェクト活動とフィールド調査を行った際に、一年次に学んだ上記の視点がとても役立ちました。専門領域はリプロダクティブヘルスですが、幅広い視野が必要であることを痛感しました。現在は博士課程に進学し、疫学・統計学の知識を含め、再びフィールド調査に挑戦したいと考えています。皆さんも研究科のカリキュラムを通して、ご自分なりの大切な視点を発見されてはいかがでしょうか。

佐々木 絵理子さん 平成24年3月修了

2012_7私は薬剤師として青年海外協力隊に参加したのをきっかけに、全体的な視野を身につけようと本研究科に入学しました。この2年間はとにかく一生懸命勉強しました。授業はとても面白いです。現場に近い先生方の臨場感あふれる熱心な講義に、ぐいぐい引き込まれていったのを覚えています。本当に沢山の分野を学ぶので大変ですが、やりがいがあります。
研究科の特徴の一つである長期インターンシップでは、研究活動も行いました。私はマラウイにおける保護者の小児用医薬品理解度について調査しましたが、現地の倫理委員会を通すことに始まり、リサーチアシスタントを雇い、調査を実際に行うといった活動を、先生方の事務の皆さん、また、現地の共同調査者の方々に支えられたおかげで、困難もありましたが、充実した、何にも変えがたい貴重な体験になると同時に、協力隊時代に感じていた疑問を解決することができ、研究の楽しさも知りました。
また、助け合いながら勉学に勤しんだ、個性の光る仲間との2年間、そして物事を多角的にとらえ、広い視野で俯瞰できるようになったと感じられるまでに至ったことも財産です。これからも弛まず努力し道を切り開いていこうと思います。

飯島 真紀子さん 平成24年3月修了

2012_6世界はまるでわからないことばかりだ、というのが私のこの研究科に入学する前の気持ちでした。そして修了した今も、やはり世界のことはまるでわからない。わからない世界が広がったなあ、というのが感想です。バラバラの人間がバラバラの認識を持っていて、バラバラのままそれでも世界は進んでいく。ただそれだけ。しかしだから面白い。知りたい。うまく行かないことを少し後押ししたい。長崎には学生・教員を問わず興味深い人間が沢山います。なんだかこの2年間は、MPHという目標に向かう学生11人の小さいプロジェクトのようでした。これまで自分が全く知らなかった分野で生きている人たちと出逢い、話し合えたことは、とても貴重な体験でした。
わからない世界に対する様々な視線があり、其々がそれぞれの場所で、自分を信じて生きていくしかない。ですが、様々な視線を知って生きるのか、知らないでいきるのか、は大きな違いだと思います。これからこの世界の中で何を考え、何を目的に何を信じて生きるのか、2年間すべての出逢いを通じて私は皆からそのヒントをもらい、少しだけ前に進んだような気がします。これから何をしようかな。

舛本 祥一さん 国際健康開発研究科2年

2012_6私は国内で5年間内科医として勤務した後、本研究科へ入学しました。医師の初期研修・後期研修を忙しく過ごした私にとって、この2年間は非常に贅沢な時間だと感じています。今は、自分の勉強したいことに時間を使え、様々な専門分野の先生から指導を受けることが出来る。何を得るかは自分次第だとは思いますが、今までの世界では出会うことのなかった新しい視点に出会え、毎日目を開かされることばかりです。また、本研究科の、現場を重視したカリキュラムは非常に魅力的です。私は途上国で働いた経験が無かったので、1年次の短期インターンシップで、バングラデシュの保健医療システムや開発の現状をつぶさに体感できたことが、非常に有意義なものでした。
2012年4月からは長期インターンシップでフィリピンに滞在する予定です。この2年次のプログラムは本研究科の売りでもありますが、私自身非常に楽しみにしており、今後の自分の人生に大きなインパクトを与えるのではないか、そして卒業後、この2年間の経験を何らかの形で社会に還元していければと思っています。

土屋 良美さん 国際健康開発研究科2年

2012_5こんにちは。ラオスの県保健局で長期インターンシップを開始してから1週間が経ちました。短い時間ですが、1年次に学んだことが生きていると実感する瞬間に遭遇しています。この研究科では幅広い分野の講義を少人数形式で受けられ、経験豊富な教授陣に気兼ねなく質問や相談が出来てしまうというなんとも贅沢な環境が用意されています。しかし私はこれまで保健医療に関しての経験がなく、また幅広い分野を同時に学ぶ本研究科の特色の中で、学んだことを自分の力へ変えていけているか、という不安もありました。しかし今、実際にラオスに来て、物事を見つめるときの視点、切り口が増えているということを実感しています。「あっ、これあの先生が行っていたことと関係あるんじゃないか。あっ、これあの資料に書いてあったぞ。
という気付きがあるからこそ、”今目の前で起こっていることを他の事象と比較して考えてみる”ということが出来ているように思います。もちろんその気付きから次に何を導き出すかは私にとってのチャレンジであり、只今修行真っ只中という感じでしょうか。長崎の先生方やインターン先も含めラオスの人々の温かさに触れる度に、現地の人に喜んでもらえるものを少しでも還元したいと思えてなりません。学生という贅沢な時間を最大限に生かして取り組みたいと思います。

天池なほみさん 国際健康開発研究科2年

2012_4基礎・基本があるからこそ物事の選択が出来、時には捨てる勇気をもて、自分の信念や新しい発想へと転換していくのではないでしょうか。これまでの看護師・青年海外協力隊での経験の中で、気づき・臨場感・共感等の完成で物事を語る機会が多かったのに対し、ここでは様々な分野から多面的で冷静な見る視点を養う機会となっています。本研究科の学術的で多彩な科目の基礎を贅沢に学びながら、これまで感じていた全てがつながっていく、躍動感にあふれる時間を過ごしています。
世界で自国の言葉で公衆衛生を学べるのは日本と南米のみだそうです。より深く理解し自分の力にしていけるという大きな利点の浦には、英語教育でないがゆえに起こる現場での壁もあるかもしれません。しかし本研究科には心強い教授陣との密なつながりとインターンシッププログラムがあり、これらは言葉の問題のみならず、机上での学習で得た専門知識を、実体験を通して自分の学びに変えていける素晴らしいチャンスです。1年次の学習やそのプロセスから学んだ一つ一つの知識を、今度は自分で選択・判断・活用し、現地で彼・彼女らの力を発揮できるよう共有していく番です。インターンシップでの様々なプロセスからの学び・経験を自分の地震・発信力につなげていきたいと思っています。

さらに記事を表示する
PAGE TOP