教員紹介

由井 克之 教授

専門・研究テーマ・キーワード
免疫学
担当課程
博士前期課程専任教員博士後期課程専任教員

取得学位・資格

医学博士

個人/所属ウェブページ

http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/mmi/im/

他所属

  • 大学院医歯薬学総合研究科
  • 感染免疫学講座
  • 免疫学分野

経歴

学歴

  • 1975-81    信州大学医学部
  • 1981-85    信州大学大学院医学研究科

職歴

  • 1985-1988    ペンシルバニア大学・病理部門・ポスドク
  • 1988             ペンシルバニア大学・病理部門・助手
  • 1989-1995    ペンシルバニア大学・病理部門・助教授
  • 1995-1997    長崎大学・医学部・医動物学・講師
  • 1997-2002    長崎大学・医学部・医動物学・教授
  • 2002-pres.     長崎大学・大学院医歯薬学総合研究科・教授

教育活動

感染免疫学

研究活動

マラリアは、世界中で毎年3~5億人の罹患者と100万人近くの死亡者があるきわめて重要な感染症です。しかしながら、有効なワクチンは開発されておら ず、決定的な対策が困難な感染症です。 マラリアは、原虫(単細胞の寄生虫)による感染症ですから、寄生体に関する研究と共に、宿主サイドの感染防御に関する研究を進めることが予防(ワクチン開 発)や治療法開発のために極めて重要です。また、マラリアに伴う様々な症状(発熱、貧血、肝脾腫など)や重症化(脳マラリアなど)には免疫系が深く関わっ ています。一方で、マラリア原虫感染は宿主の免疫機構を抑制しエスケープすることも知られています。しかしながら、これらのメカニズムは十分に理解されて いません。

  • (1)宿主の感染防御については、自然免疫、獲得免疫(B細胞とT細胞)が主要な研究対象になります。私達の教室では、T細胞を中心にマラリア感染に伴う 免疫系の修飾、免疫記憶に関する研究を行っています。最近の成果としては、マラリア感染に伴い、新たな免疫抑制細胞が誘導されることを発見しました。これ らは基礎的な研究ですが、近い将来には有効なマラリアワクチン開発につなげようという大きな夢をもっています。
  • (2)長崎大学の先輩であるの下村脩先生により発見された蛍光蛋白green fluorescent protein (GFP)の開発や、顕微鏡技術の革新により、生きた動物の感染現場を直接目で見ることが可能になりました。マラリア原虫感染における防御免疫の現場を直 接見る蛍光生体イメージングの研究に取り組んでいます。マラリア肝細胞期においてCD8+T細胞が肝細胞に感染したマラリア原虫を排除する現場を直接観察 することに成功しました。マラリア感染における免疫記憶細胞や制御性細胞の動態や活性化、寄生体・宿主相互作用など生体イメージングの手法を用いて解明し ていきます。

現在の主な研究活動地域

日本

最近の5つの出版物

  1. Kimura, D, Miyakoda, M., Kimura K., Honma, K., Hara, H., Yoshida, H., Yui, K.., Interleukin-27-producing CD4+ T cells regulate protective immunity during malaria parasite infection, Immunity, 44: 672-682, 2016.
  2. Akbari, M., Honma, K, Kimura, D., Miyakoda, M., Kimura,K, MatsuyamaT., Yui, K., IRF4 in dendritic cells inhibits IL-12 and controls Th1 immune responses against Leishmania major. J. Immunol., 192 (5): 2271-2279. 2014.
  3. Kimura, K., Kimura, D., Matsushima, Y., Miyakoda, M., Honma, K., Yuda, M., Yui, K., CD8+ T cells specific for a malaria cytoplasmic antigen form clusters around infected hepatocytes and are protective at the liver stage of infection, Inf. Immun. 81 (10) : 3825-3834. 2013.
  4. Closeup: Cross-presentation of malaria antigen by brain microvessels: why CD8+ T cells are critical for the pathogenesis of cerebral malaria.  EMBO Mol. Med. 5 (7):899-901、2013.
  5. Development of memory CD8+ T cells and their recall responses during blood-stage infection with    Plasmodium berghei ANKA. J. Immunol., 189(9):4396-4404. 2012.

メッセージ

免疫学を担当します。マラリア原虫感染を中心に感染免疫学,特にT細胞の機能制御と免疫記憶に関する基礎的な研究を行っています。熱帯感染症の多くは慢性感染症であり,ワクチンが開発されていません。慢性感染症は,そもそも自然感染で抵抗性を得にくい感染症ですので,ワクチン開発のためには越えなくてはならない壁がまだ多くあるのです。何が問題なのか,この対策をどのようにしたらよいか,皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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